Leben


by satsuki_ok

外見と中身

外見と中身について、今更論ずることでもあるまいけれど。
身なりに人格も現れるというのは、作り物でない時に発揮される言葉だ。
器量の善し悪しは、天性のものであるけれど、ソレを生かすも殺すも己次第。
とすれば、持って生まれた外見にそれほど多くの意味はないのかもしれない。
見かけの美しさは、それはそれで一つの美点であり、一種の才能かもしれない。
けれど、中身については、見えないだけにその判定は、一見しただけではわからない。
ましてや、その人の本来持っている才能や美点など、たとえ一緒に暮らしたとしても
なかなかおいそれと見分けのつくものではない。
長所=短所ともいわれるように、人というのは、
元来表と裏、善と悪、相対する二つの顔を持っているものだと想う。

「孔明の嫁選び」という言葉を聞いたことがあるだろうか?
古今東西、策士としてその名の知られた諸葛孔明。
カレの選んだ嫁は、色が黒くて、曲がりなりにも美人ではなかったそうだ。
周囲から間違っても孔明のように嫁を選んではいけないとまではやし立てられたほどに。
天よりも澄んだ心持ちで人物の善悪を見分けること、と言い放った人にふさわしいと私は思う。
とかく外見や言葉使い身なりなど、一見しただけで人を判断しがちな凡人には(自分も含め)
なかなか出来ることではない。

しかしながら、カレの送った人生を見ると、実に痛快極まりない。
それほどの才能を開花させることが出来たのも、内助の功あったればこそと私は思うのだ。
細君は決して表には出てこない人物ではあるけれど、しっかりと立場をわきまえ、
陰ながら支えることで彼女もまた激動の戦国時代を生ききったのだとおもえる。
孔明の目はすぐれていたとしか言いようない。

人の内面は、相対してみる以上に、文面や話し言葉、電話の声など、
ある意味目をふさがれた状態の方が、より鮮明に浮き彫りにされることがある。
それは私の持論の一つだけれども。

長くつきあっていれば、どんな人にも長所も短所もある。
ちょうど人の顔がのっぺらぼうでなく、ひとりひとり違うように。
自分自身も短所だらけの人だからこそ、毎日が学びなのだと想う。

何を持って己の足を知るか?
大事なことだと思うのだ。
それは引いては、他人を大切に想う気持ちであったり、なにかに感謝する心であったり
そういう基礎を作るものだと想うから。

足りないものを数えるよりも、今自分にあるものが
どれほどの価値のものなのかを知ること。
なによりも忘れやすく、置き去りにしてはいけないことだと想う。
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by satsuki_ok | 2008-11-23 20:10 | ジジのひとりごと