Leben


by satsuki_ok

手紙

今みたいに、インターネットが普及していない頃、
遠距離の友人とのやりとりはもっぱら手紙だった。
直筆で書く手紙。

久しぶりに届いたエアメール。
今日返事を書いた。
肉筆の手紙なんて、本当に久しぶりで、ちょっと照れくさい感じがした。
書いているうちに、25年近くの想い出たちが蘇り、
楽しい時間を過ごすことが出来た。

E-mail にはない、どうしてもPCでは出せない持てない時間を
手紙は作り出してくれる。
一文字一文字書いていく。
安易に消すことの出来ない文字の並び。
一字一句を時間をかけて紡いでいく感覚。
それはまるで、手編みのセーターをつくるみたいだ。
彼女がアナログにこだわるのが、ようやく理解出来た気がした。

バイクで北海道を1周したときに、一番きれいな景色の場所で
彼女へのお土産の石をひとつ拾った。
丸くなめらかな小さな石。
私が見た景色を共有した小石を。
そこに込めた気持ちを静かにほほえみながら優しく汲むことができる素敵な人だった。

いつの間にか、失いかけていた「時間をかける」という手間暇の持つ意味。
仕事の能率を考えるあまり、なにかを忘れていたのじゃないかな、私は。

過ぎていく時間をいつからか追いかけるようになって
立ち止まって考えることすらしないで
ただ流れていくように、押し流されていくように。

私の心のベースライン。
少しずつでも取り戻していきたい。
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by satsuki_ok | 2008-11-30 12:05 | ジジのひとりごと