地球儀

幼い頃、どうしても欲しかった地球儀。
お人形でもゲームでもなく地球儀が欲しかった。

お金をためてようやく手に入れた地球儀
今もぼくの部屋にある

赤茶けた昭和の時代の地球儀

あれからいくつ国がわかれ
あれからいくつ国が独立しただろう
あれからいくつのときが流れ
ぼくはいくつの夢をつむいだろうか。

すりへってもう丸いだけの地球儀は
ぼくとともに歩いてきた

あの頃よりも大きくなったぼくの手が
すっぽりつつめる小宇宙

七つの海を越え
七つの大陸を自由自在に行きかった
あの頃よりもぼくは小さくなったのかもしれない

流転する時
大きな流れが小さな波をかき消す頃
ぼくの染色体は何を見る

ちぎれた細胞の見る世界

化学反応の真実に
哲学が融合するとき
ぼくの心はどこへ行く

終着駅はまだ見えない
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by satsuki_ok | 2004-12-30 14:37 | sensitive plant