ヘッセの詩集と思い出話

懐かしい文学の名前をとある場所で目にしたので、ふと思い出したように、本棚を眺めた。
もう背表紙が変色しかかっているような本たちの中に、ヘッセの詩集を見つけた。

まだ高校生だった頃、田舎街の商店街に程近い場所に住んでいたので、毎週末は本屋に父と出かけるのが習慣だった。
私が初めて詩集に興味をもったのは、確かヘッセだったと思う。
学校がある時は、塾と部活と生徒会で忙しかったので、週末の父との本や探索は私にとって日常から解放され、狭い世界から広い世界へと視野を広げてくれる唯一の時間だった。


ヘッセの詩集の中に、時代や国などを越えて、自分の中に語りかけてくる静けさの中の情熱が、当時の私の心を捉えた。
今夜少しだけ読み返してみたら、当時の恥ずかしいけれど、夢や希望に溢れていた等身大の自分に出会った。


あの頃の私が、今の私を見たら、きっとがっかりするのだろうな。
なにも知らないから不遜だった私。
何でも望めば叶う気がしていた。
だからこそ輝いていた季節だったのかもしれない。


今、自分の子供がいたら、きっと同じくらいだろうか。
見果てぬ夢を追いかけていこうとしている世代だろう。


自分は当時望んでいた道とは違う道を選んだけれど、希望をもつ世代には、後悔のない生き方を選んで欲しいと願う。


自分は選んだ道に後悔はしていないけれど、選べなかった事実も受け止めているから。


思い出をたくさん作りながら、自分の道を見つけて、自分の心に正直に歩んで欲しいと切に祈る。


一冊の本からも、自分が見つかることもある。
ネバーエンディングストーリーの映画は、そんな夢を与えてくれたな。

なんて、詩集とは、あまり関係ない話になってしまった(笑)


ま、たまには、そんなことも考えたりするんです、(苦笑)
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by satsuki_ok | 2012-11-18 20:12 | 芸術?