Leben


by satsuki_ok

テスト飛行

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朝もやの中
吐く息も白く凍りつく
遠く遠く東の空に放射状のプリズム

寒さにちじこまった体を
少しずつほぐしながら
ぼくは愛機へ近づいていく

露に濡れ鈍く光る銀色の愛しい翼がそこにある
反射するコクピット

だからここはパラダイスへの近道

眼下に広がる世界より
あのプリズムが呼んでいる

よろよろとふらふらと翼が揺れる
無事に帰りつくために飛んでみる

そこには誰も待っていない
ただ風が通り過ぎるだけ
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by satsuki_ok | 2005-01-05 22:02 | poem