Leben


by satsuki_ok

写真家の視点

動物写真家 佐野高太郎

野生動物の写真の中でも、この人の写真はとてもあたたかい。拍動を感じる。被写体に対して同調する姿勢を感じるからだろうか。
「狙った」感じを受けない自然体なところがあって、それだからこそ「深み」を感じるのかも知れない。なぜか、この人の写真を見ていると、自分が見ているのではなくて、被写体に観察されているような気さえしてしまう。それほど、彼の気持ちは被写体と同化してしまっているのだろう。

言葉も写真も切り取りの作業。

こころの中に受け入れなければ、生まれてこない。

でもね、何でもかんでも受け入れるつもりもぼくにはない。
美しいものを美しいと感じるために、レンズを曇らせたくないんだ。

誰もがみんな取捨択一しながら生きている。
何を捨て、何を取るかは人それぞれだ。

獣の方がよほど神様に素直である。
ぼくは昨年一年間を通して「恋」をした。
これほど自分をさらけ出したことは今まで一度もない。
逆に言うならば、さらけ出さないでも生きていけるということでもあり、恋をしなくても死にはしないし、仕事も食事もするのである。つまり、そこには「性別のない人生」があるだけである。
ぼくはそうして生きてきたのだから、それでいいんだろうな。

確かに味気ない生活ではある。
しかし、一人くらいそんな人間がいてもいいのかもしれない。
ぼくは自然体で生きていくしかできないのだから。
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by satsuki_ok | 2005-08-20 20:21 | 芸術?