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モラルハラスメント

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初めて聞いたモラルハラスメントという言葉。
モラルハラスメント
衝撃を受けた。
以前、「援助の心理学」・「医療の心」工藤信夫 著を勧められて読んだコトがあるけれど、ちょうどその時と同じような衝撃であった。

人と人とが生活していれば、「社会」というものができあがる。
それはリアルの世界においても、ネットにおいても同様に「社会生活」が営まれる事を言っている。自分以外の他者と接触がある以上、そこにはいかなる場合においても「個々の関係」が築かれることになる。
自分以外の他者とつきあう場合、誰しも自分を基準に考え、次に自らの体験を考え、それらの総合的な自分自身の持っている知識の範囲内で相手を認識するものだ。
ネット上では、言葉以外に相手を知る情報がないために、誤認識(あるいは妄想、思いこみ)が発生しやすい状況下である。

しかし、他者を分析する以上に、自分自身のことを省みて認識するという能力が、すべからくこの手の加害者には乏しい。
この点が恐ろしいところである。
そういう人には何を言っても無駄なので、放置するのも一つの手だろう。
しかしながら、放置できないものもある。
イジメの問題を考えるときもそうだけれども、私は「何もしない」ということは、加害者とイコールだと考えている。傍観者は被害者ではない。傍観者は加害者である。
被害者にとって、ある意味では、加害者以上に加害者であるものだとおもうのだ。

社会というものは一対一ではできあがらない。
そこは複数の人が関わる状況下である。
ということは、望む望まないにかかわらず、その状況下に巻き込まれた場合、真の中立的な立場というものは、加害者、被害者の双方と関わりを持たねばならない。
しかしながら、多くの場合、加害者側とのみ接触持つことにより、被害者はさらに追いつめられていくとするならば、傍観者は立派な加害者となるのである。

クモの糸、アリ地獄。。。

そういった存在もこの世界に日常的にあることを知ることも必要である。
この世の中は、善だけでは成り立っていない。

改めてこういった問題を考えてみることも大切なことだと想った。
by satsuki_ok | 2005-10-06 20:49 | ジジのひとりごと