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嘆きの壁

美しい世界も、醜い世界も、現実には混沌として存在している。
光の強い場所には、群がってくる影の存在もまた強くなる。
混じり合ったカオスの存在が人ならば、受け入れるしか道はないのか。
突き放して、引き寄せて、立っている場所すら確認できない無重力な空間。

キリスト教で教えられていながら、
仏教で教えられていながら、
娼婦も同性愛もなくならない。
暴力も虐待も戦争もなくならない。

なぜなんだ。

欲望からしあわせは産まれてこない。

なぜなんだ。

汚れなければ石けんはいらない。
罪がなければ許しはいらない。

ただくつろげる場所が欲しいと願ってはいけないか?
ただ存在を確かめ合える相手が欲しいと思ってはいけないか?

嘆きの壁に虚しくこだまする飢えの叫び。
本物の愛に出会いたい。
by satsuki_ok | 2006-05-18 21:41 | パンの耳