小野小町に関するメモ

小野小町論

深草の少将

能 百夜通い


深草の少将と小野小町




あらためて、小野小町という人物像を眺めてみると、自分自身で記憶に残っていた印象とは、かなり違う人物像だと感じた。今回メモした中でも、一番上のリンク先の見解と、一番下のリンク先の見解は、正反対の結論を導き出していることからも、いかに多様な人物像であるかが伺える。
いずれにしても、謎めいているということは、人惹きつけてやまない魅力があるということなのかも知れない。ダビンチのモナ・リザにしても、あの微笑みの謎は、いつの世でも議論が交わされているところだから。

私が感じている小町の人物像は、一人の「おんな」である。
いかに付随する容姿や才能があったにしても、一人の人間であることにおいては、変わりなく女性であったことは、間違いない。
だとすれば、喜怒哀楽があって当然のことだ。
相手次第で、どのような「感情」でも、湧き起こってくるだろう。
下世話なゲスな勘ぐりをしないで、この人物の和歌を見れば、心も美しかったと思われる。

深草の少将という人物に、自分自身が思い入れをしやすい状況下であったことは確かではある。そこで、私は深草の少将がどういう気持ちであったのか?を推測してみた。
限りなく自己陶酔に溺れる男。(爆)
苦しい恋であることは、同じ程度だけ、生きている実感と時間を彼に与えていたのではないだろうか。
それって・・・・マゾ?(笑)
いやいや、そう簡単に性癖を決めつけてはいかんね(笑)
ある意味では、そのこと自体を楽しめなければ、おそらく、続くものではなかったのではないだろうか?(だからマゾ?:笑)
女と違って、ひとつの感情だけで、男は動くことはまず少ないと言えるかも知れないからだ。
彼が起こした行動の中には、多くの意味が込められていたに違いない。

もしも、この彼の行動がなかったならば、小町はただの美人で芸事にも秀でていた才色兼備の女性、世の中は広いので、そんな女性は毎年どこかで産まれているものだから、後生に語り継がれることもなかったかも知れない。

伝説は必ず悲恋である。

そういう意味においては、彼は後々まで小町と共に生き続けた男と言えるのかも知れない。
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by satsuki_ok | 2006-05-21 21:09 | 芸術?