無邪気

母が台所に立つ後ろ姿を確かめながら
一人で積み木遊びをしていた
自分の世界の全てが母一色だったあの頃。
母の求めるのはあの頃の無邪気な自分の姿。

目覚めてしまった自我を押し殺せない。
わがままなのは百も承知。
たった一言で崩れ去る親子の絆。
たった一回のあやまちで崩れていく親子の絆。

いやそうではなくて
知らぬ間に砂埃がサッシに積もっていくように
それは音もなく蓄積していった生活の疲れ。

母が求めるのは完璧な女性。

なれるはずもない。
なりたくもない。
リアルな言葉の足りない
ぼくの心はきしんでく。
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by satsuki_ok | 2006-09-18 20:48 | poem