満月の夜に

会えなくてさみしいとか
電話できないと悲しいとか
そんなこと素直に言えるほど子どもでもなくて

仕事だから仕方ないよね
いつもそう言いながら
あなたの背中を見送った

返信が来ないことが怖くて
メールもできなくて
あんまりうるさくまとわりつくようなガラでもなくて

またゆっくり話せる時にしましょう
なんていつもそう笑顔で言いながら
あなたのメールを何度も見てた

そうして切なくなるほどに
あなたのことが好きなんだとおもう
他の誰かで埋め合わせることができないほどに
なぜだかあなたが好きなんだと思う

きっとまっすぐに生きてきた人だから
ウソの下手な人だから
何となくその不器用さが愛しくて
あなたのことが好きなんだと思う

あまりにも澄んだ冬の星空に
ぽっかりと間の抜けたように佇んでいるあの満月のように
わたしはぽつんとあなたを想っているのだろう

ほんとうはぬくもりに飢えながら
ほんとうはやさしさに埋もれたくて
それでもただぽつんと浮かぶ満月のように
夜空に浮かんでいるしかない

あなたに伝えられない言葉を
星くずみたいに並べたら
いつかあなたの住む街へ届いたりするかしら
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by satsuki_ok | 2006-12-04 22:31 | poem