父の好きだった小説家

松本清張と黒岩重吾が好きだった父。
父の本棚には、彼らの小説がぎっしり詰まっている。
週末、母は仕事に出かけていたので、父と二人でよく本屋に出かけた。
二人とも別々に本を選んで一冊決めて、我が家に帰り、お菓子を作ってから読書タイム。
部活や生徒会の活動がなく、テスト前でもない日曜は決まってこのパターンだった。
当時は文学に限らず、いろんなジャンルに興味を持ち始めていた私は、父の読む本にはあまり興味を持っていなかった。
それが、亡くなる直前の病室でポツリと言った父の言葉が気にかかり、最近になって読み返している。
「まるで。。。あの小説みたいだ。。。」と、夕日の差し込む病室の個室で、やせ細った身体をようやく起こして、一言だけそういったのだ。
「ん?何の小説??」ときいても、うっすら笑うだけで答えなかった父。
どれを読んでみても、未だにその謎は解けないのだけどね。

松本清張のドラマが最近テレビ特集多いみたいで、なんとなくそれで思い出したのかな。
心理描写がとても素晴らしく、人間観察の鋭さには、惹かれるものがありますね。
善だけの人も悪だけの人もいない、というのが彼の信条だったのでしょうかね。
その点では、私も至極共感できるからそう感じるのかもしれませんけれど。

私も含めて人の中には一つの動機だけが、いつも端的に働いて行動しているとは限らない。
ある行動を起こすには、本能以外では、複雑な心理状態があるのが普通だろう。
その行動が意識下、無意識か、そのいずれかを判断するのだって、至難の業だ。
その人の癖なのか?意図的な行動なのか?そう簡単にわかるものでもないだろう。

たばこに火をつける、ライターを右手で持つのか、左手で持つのか、ライターはどれを選ぶのか、たばこの消し方は?などなど。。。

このブログの向こう側で、今あなたがどんな格好で、どんな時間に見ているのか。。
想像すると少し楽しい。
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by satsuki_ok | 2007-12-18 20:19 | ジジのひとりごと