Leben


by satsuki_ok

血のつながり

私には会ったことのない姉妹が二人いる。
生まれたこともその存在すらもタネが亡くなるまで知らなかった人たち。
相続のことで弁護士から連絡を受けたらしく、
ある日一番下の妹から電話が来たことがある。
存在を知るとどうしても声が聞きたくなったのだと弁護士は言って電話を替わった。
「こんばんは、はじめまして。」というと、
電話口でしばらくの無言の後、一言だけ
「。。。。こんな声してるんだぁ。。。」と言った。
後にも先にもその人と話したのはそれ一言きり。
いったいどういう印象だったんだろうと時折思い出す。

母が手切れ金を渡してまでも離婚したかった相手と
その後結婚した女の子供たち。
それなりに幸せだったのだろうか。

生まれた街に行ったとき、当時住んでいたご近所さんが開いている店に行った。
本当に幸せそうだ安心したとその人は言った。
あっちは大変だったみたいよ、と。

血のつながりだけで愛情がわくか?と聞かれたら
私は即座に「NO」と答えるだろう。
血のつながり。。そのこと自体にあまり大きな意味があるとは私は思っていない。
もちろん憎悪もない。
それは限りなく「無知な存在」でしかない。
知らないところに愛情はもてない。

しかし。。。
もしも私がこのままひとりでいて
母が先になくなれば、私の持っているものはいったいどうなるのだろうかと
時折考えてしまうことがある。
きっと、今の法律で行けば、その姉妹へと渡されることになるのだろう。
遺留分を請求されれば、渡さざるを得ないのだろうな。

そう考えたとき、やはり遺書を残しておかなければいけないと思った。
自分の生前の意思を知らせられるだけのものは残して死にたい。
まだ作ってはいないけれど。

出来うるなら、愛し愛されて、
そういう関係の人が出来てから、ずっと信頼できる人が出来てから
私は遺書を作りたい。
その人に残して上げられかもしれない私のすべてを書き残して。

長くは生きられないかもしれないと
幼いときから想いながら
なぜかこの年まで生きている。

今のただ一つの夢は
愛し愛されたという実感の中で死を迎えたい。
一番贅沢なことかもしれないけれど。
ずっと夢のままかもしれないけれど。
それでも夢見ることを止めることが出来ない。

正真正銘のお馬鹿だな(苦笑)
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by satsuki_ok | 2008-10-18 20:50 | ジジのひとりごと