Leben


by satsuki_ok

カテゴリ:poem( 123 )

オヤジに捧げる賛歌

エロ話の向こうから
彼らの優しさが滲みでる
孤独な戦いへのため息を
グラスで飲み干している

語りきれない熱い想いを
握った手の力に込める

不器用に燃え尽くせない大きな愛を
安酒場の歌にして
時には、子どものように甘えてみせる

そんなオヤジが好きなんだ。

真っ直ぐにぼくを見つめて
「後は頼む」というオヤジ
「時々思いだしてくれ」
その肩に一瞬、力がみなぎって
こらえた涙が固定される。

ぼくはそんなオヤジが好きなんだ。

こじゃれたカフェでグラスを傾け
ポツリポツリと語ってくる
「一緒に歩んでいってくれ」
「これから変えていきたいんだ」
目線で語るその瞳。

受けとめたから、仕事への情熱
受けとめたから、家族への愛情
受けとめたから、ぼくたち後輩への贈る言葉

オヤジ。。。
濡れ落ち葉なんかになるんじゃねーぞ!
ウダウダしてたから、
その背中蹴りつけに行ってやる!
いつでも大きく構えていて欲しい。

ぼくはあなたの背中で育ってきたから
忘れる事なんてできないよ
そのぬくもりをぼくは大事に育てていくよ。
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by satsuki_ok | 2005-03-12 19:16 | poem

夜間飛行

眠れない夜が続き
夜間飛行が続いてる

幻の頻度が高くなり
雲の切れ間にいくつもの幻影を見る

こけた頬のくぼみには
飴玉でもしゃぶらせろ

クマのできた眼窩には
いいわけだけをつめこんで

ぼくはこのまま気狂いで
人生半ばで空に帰る

心配ご無用
鍵穴はひとつしかなく
他のものでは開かない
オートロックになっている

非常扉もない空で
そのまま消えてしまいたい
この世の誰も知らないところへ
逝ってしまいたい

逃れることができないならば
ズタズタな心だけ抱いて
一人で闇に消えてしまおう
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by satsuki_ok | 2005-01-06 02:51 | poem

テスト飛行

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朝もやの中
吐く息も白く凍りつく
遠く遠く東の空に放射状のプリズム

寒さにちじこまった体を
少しずつほぐしながら
ぼくは愛機へ近づいていく

露に濡れ鈍く光る銀色の愛しい翼がそこにある
反射するコクピット

だからここはパラダイスへの近道

眼下に広がる世界より
あのプリズムが呼んでいる

よろよろとふらふらと翼が揺れる
無事に帰りつくために飛んでみる

そこには誰も待っていない
ただ風が通り過ぎるだけ
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by satsuki_ok | 2005-01-05 22:02 | poem