カテゴリ:芸術?( 24 )

ヘッセの詩集と思い出話

懐かしい文学の名前をとある場所で目にしたので、ふと思い出したように、本棚を眺めた。
もう背表紙が変色しかかっているような本たちの中に、ヘッセの詩集を見つけた。

まだ高校生だった頃、田舎街の商店街に程近い場所に住んでいたので、毎週末は本屋に父と出かけるのが習慣だった。
私が初めて詩集に興味をもったのは、確かヘッセだったと思う。
学校がある時は、塾と部活と生徒会で忙しかったので、週末の父との本や探索は私にとって日常から解放され、狭い世界から広い世界へと視野を広げてくれる唯一の時間だった。


ヘッセの詩集の中に、時代や国などを越えて、自分の中に語りかけてくる静けさの中の情熱が、当時の私の心を捉えた。
今夜少しだけ読み返してみたら、当時の恥ずかしいけれど、夢や希望に溢れていた等身大の自分に出会った。


あの頃の私が、今の私を見たら、きっとがっかりするのだろうな。
なにも知らないから不遜だった私。
何でも望めば叶う気がしていた。
だからこそ輝いていた季節だったのかもしれない。


今、自分の子供がいたら、きっと同じくらいだろうか。
見果てぬ夢を追いかけていこうとしている世代だろう。


自分は当時望んでいた道とは違う道を選んだけれど、希望をもつ世代には、後悔のない生き方を選んで欲しいと願う。


自分は選んだ道に後悔はしていないけれど、選べなかった事実も受け止めているから。


思い出をたくさん作りながら、自分の道を見つけて、自分の心に正直に歩んで欲しいと切に祈る。


一冊の本からも、自分が見つかることもある。
ネバーエンディングストーリーの映画は、そんな夢を与えてくれたな。

なんて、詩集とは、あまり関係ない話になってしまった(笑)


ま、たまには、そんなことも考えたりするんです、(苦笑)
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by satsuki_ok | 2012-11-18 20:12 | 芸術?

心訓

一 世の中で一番楽しく立派なことは一生涯を貫く仕事を持つことです。

一 世の中で一番惨めなことは人間として教養のないことです。

一 世の中で一番さびしいことはする仕事のないことです。

一 世の中で一番みにくいことは他人の生活をうらやむことです。

一 世の中で一番尊いことは人のために奉仕して決して恩にきせないことです。

一 世の中で一番美しいことは全てのものに愛情を持つことです。

一 世の中で一番悲しいことはうそをつくことです。(by-福沢諭吉)
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by satsuki_ok | 2008-01-13 00:08 | 芸術?

とある詩集によせて

心が震えると言うことは
何かを話さずにはいられなくなる
心が暖まると言うことは
話す言葉を超えてしまう

生活が織り込まれた生きた言葉たちにふれた時
心の琴線が震えた
あぁ、知りたかったのは
あぁ、語りたかったのは
こういう瞬間

あのとき感じたあのうねりは
あのとき考えたあのひらめきは
そういえばこんな風

一人一人が織りなすメロディーが
楽章になりオーケストラへと変わる瞬間
荘厳な祈りと賛美にも似て美しい

なんと多岐にわたりなんと細やかに
心とは作られているのだろう
人生というキャンパスの中
描ききれない日常を
デフォルメしながら
鮮やかに焼き付けてしまうなんて

カワセミが水中の魚を捕らえた瞬間を
写し取る写真家みたいに
食事の風景を
寝姿を
くつろぎのリビングを
言葉にできたなら
魔法にかかったみたいに美しくなりはしないだろうか

エネルギーが連鎖するように
あなたからわたしへ
わたしからあなたへと
こころが変換していく

ノイズのないピュアな世界

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by satsuki_ok | 2008-01-05 21:13 | 芸術?

ゴッホに寄せて

自分の発する言葉の全てが模写に思えて
何一つ新しい言葉がないことに愕然とした日

新しい言葉がもしも創れたとして
その意味を誰も知ることがなかったなら
それはもはや言葉でなく
うめき声なのかも知れない

きっとしぼりだすような
奥底から響いてくるような
空気を稲妻のように走る
そんなうめき声なのかも知れない

アルルの橋の別れ道
究極のところ一番人のためになることは
生きていないことが一番なのだと
勝利者はつぶやいた

浮き世に憧れながら
浮き世を知らない純情の
身を切る叫びは黄色い太陽

模索している内は何も見えない
ノイズを遮断することで
自分の鼓動を確かめて
脈打つ音さえ自分を責める

彼の人生に歓びがあったのか
社会生活から抹殺される才能
混じりけのないラインと色
オーボワールの教会の
鐘の音が時の終わりを告げていた
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by satsuki_ok | 2006-09-23 19:23 | 芸術?

小野小町に関するメモ

小野小町論

深草の少将

能 百夜通い


深草の少将と小野小町

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by satsuki_ok | 2006-05-21 21:09 | 芸術?

ゴッホの生涯

どうしても見たかった映画。
ゴッホの生涯を綴った映画。
彼を支え続けた弟のテオとの手紙のやりとりを中心に話は進行していった。

牧師の家に生まれ、伝道師を志し、挫折。
初恋の相手には、いみ嫌われ
家族に疎まれ、貧乏ゆえにつかの間の自身の家庭は崩壊。
親友のゴーギャンに呆れられ、自分を制御できず、生涯を閉じた。

生前売れた絵は一枚だけ。

壮絶な心の葛藤。

芸術の極みは、人間性の極みでもある。
喜びも苦しみも。。。

そうまでして、金以外の目的で、何のために書くのか?

表現することは、喜びばかりでなく、彼の場合は
むしろ苦しみだったかもしれない。

芸術に深く関わりすぎると、破滅してしまう。
心が崩壊していってしまう。
崩壊するから、芸術性が高いわけではない。
しかし、極みに達しなければ見えないモノがあるのもまた事実だろう。

研ぎ澄まされた感受性に映る感情の鏡は、耐え難い苦痛を伴う。
精神世界の限界を感じる。
いや、むしろそれは、肉体の限界かも知れない。
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by satsuki_ok | 2006-02-14 22:28 | 芸術?
以前から話題になってる本だけど、ダ・ヴィンチ・コードに関する本を数冊購入した。面白い解釈だと思った。イエス・キリストが処女から生まれたからといって、チェリーボーイでなければならない法はないものね。
女嫌いだったペテロが教会の祖である以上、禁欲的な生活があたかも信者の鑑のように考えるのもいたしかたないことだろう。
しかし、そもそも、そのペテロ自身が書簡で書いているのは、「情が燃えるよりは、結婚するほうがよい」と書いてあるのだから、禁欲でなければならないとは言っていないのだよね。
しかしながら、注意すべき点は、「情が燃えるよりは・・・」と書いてある点だ。
奔放であれとも言ってない点には、十分な注意を払うべきだと思う。
下半身で恋するかもしれないが、上半身で節制すべきなんだろうね。
情が燃える=欲情すると解釈するならば、だけれどもね。

頭の中で犯した罪を、そのまま実行に移す人は、稀だろうとぼくは思うのだ。
しかし、頭の中で構成されたことでも、ひとたび、こうしてネット上で公開してしまえば、それはもうすでに、頭の中ではない。公開された言葉であり、一つの事実である。
とするばらば、ぼく自身非常に反省すべき点が多々ある。
ある人には陳謝したい気持ちでいっぱいである。
許してもらえるとは思っていないけれど、ぼくはせめて、フィクションとして、ココを続けていきたいと考えた。

ぼくにとっては、とても大切な出来事であったわけだし、忘れたいとも思わないから、大切にしていきたいと考えている。
あの頃語っていた言葉は、まぎれもなく、ぼくの心から産み出された真実な心の声だった。
こんな経験は、そう滅多に出会えるものでもない。
少なくとも、ぼくの人生の中では、初めての出来事だったし、これから先もないだろう。

しかし、それはあくまでも、ぼく自身の問題であり、ある人には何のかかわりもないことである。
勝手に好きになられたほうはたまったもんじゃないよね。(苦笑)
迷惑旋盤とはおこのことだね、まったく。

マグダラのマリアがイエスの伴侶だと仮定したとき、なんだかホッとしたぼくがいた。
人が人である以上、恋をして、愛し、愛されたいと願う自然な欲求を、救い主自身が知っていたとしたならば、人が犯すもっともおろかな所業も、彼自身が苦悩していたならば、そのことが理解できるとおもったからだ。

たしかに、迷い出て、さまよい歩き、ついには野たれ死んでくことになりかねないのが、「恋愛沙汰」かもしれない。けれど、そのことで、「より人間らしく厚みのある人間性」が現れるのではないだろうか。
主はまたそのことを否みはしないと思うのだ。

くどいようだけど、それは「奔放な性の容認ではない」
一人の人間が一人の人間に対して、あらん限りの力をもって心と体で、真実と向き合うことではないかとぼくは考えている。

性別のいかんはそこで問題にされない。
なぜならば、天国に性別は必要ないからだ。

そんなことを考えた。
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by satsuki_ok | 2005-10-17 22:52 | 芸術?
宿命の女 イギリス・ロマン派文学の底流 / 松浦暢/著
バジルは好きなハーブの一つであるけれども、この物語を知ると、ちょっと食するのがためらわれる(苦笑)
しかし。。。ちょっと読んでみたいかもしれないな。。

John Keats
La Belle Dame Sans Merci

O what can ail thee,knight-at-arms,
Alone and palely loitering?
The sedge has withered from the lake,
And no birds sing.
O what can ail thee,knight-at-arms,
So haggard and so woe-begone?
The squirrel's granary is full,
And the harvest's done.

I see a lily on thy brow,
With anguish moist and fever-dew,
And on thy cheeks a fading rose
Fast withereth too.

I met a lady in the meads,
Full beautiful-a faery's child,
Her hair was long,her foot was light,
And her eyes were wild.

I made a garland for her head,
And bracelets too,and fragrant zone;
She looked at me as she did love,
And made sweet moan.

I set her on my pacing steed,
And nothing else saw all day long,
For sidelong would she bend,and sing
A faery's song.

She found me roots of relish sweet,
And honey wild,and manna-dew,
And sure in language strange she said-
'I love thee true'.

She took me to her elfin grot,
And there she wept and sighed full sore,
And there I shut her wild wild eyes
With Kisses four.

And there she lulled me asleep
And there I dreamed-Ah! woe betide!-
The latest dream I ever dreamt
On the cold hill side.

I saw pale kings and princes too,
Pale warriors,death-pale were they all;
They cried-'La Belle Dame sans Merci
Thee hath in thrall!'

I saw their starved lips in the gloam,
With horrid warning gaped wide,
And I awoke and found me here,
On the cold hill's side.

And this is why I sojourn here
Alone and palely loitering,
Though the sedge is withered from the lake,
And no birds sing.


ジョン・キーツ 秋のうた by-倉持三郎
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by satsuki_ok | 2005-10-07 21:34 | 芸術?

漱石枕流

漱石枕流

流石の語源と夏目漱石のペンネームの関連は興味深いね。
昨今のニートの関連から、漱石の「それから」と言う小説が注目されている。
今なぜ漱石か?問う是非はあろうけれども、私はそんなことはどうでもいい。

屁理屈というものも、なかなかどうして、真実のように化けることもある。
「瓢箪から駒」みたいなもんかな(笑)
何気なく口にした言葉であっても、それに近づけようとすると、いつの間にか達成していたりすることもある。
こう考えてみると、「言葉」というものも、その時は「いつわり」のようで、あたかも「ウソ」のようであっても、長い目で見ると「いつわり」が「真実の姿」であるとは限らないと言うことになる。

言葉のマジックは、感じる心がつくりだすものであるから、生きていなければいけない。
一過性の言葉というものは、すぐに死んでしまう。
しかし、心の真実を込めた言葉というものは、そこに脈々と生きる息吹を感じるものである。
そこに命があるからだろう。

聖書の言葉が、生きていると言われるゆえんであろうか。。。
それに比べて、流行というものは、まるでジャンクフードの味わいで、ファーストフード並みのスピードで生ゴミと化すように感じるのは私だけであろうか。。。

できることならば、生きた言葉を話していきたい。。。
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by satsuki_ok | 2005-10-04 22:18 | 芸術?

萩原朔太郎を読んでみた

萩原朔太郎~月に吠える~

萩原朔太郎を取り巻く女系家族の凄まじさ。
病的な家族環境における子どもの成育は、事実を受けとめて文字どおり「生きていく」それ自体が戦いである。好むと好まざるに関わらず、選択の余地のない状況下で、自分自身を否応なしに見つめ、ほんの少しの責任感と義務に駆られ、楽しむ余裕など見つけられず、ただ「ある」ことによってのみ、自己の存在意義を確認する。
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by satsuki_ok | 2005-10-02 10:39 | 芸術?