キツネと酸っぱい葡萄

童話というとぼくの中ではイソップだ。
アンデルセンでもなく、グリムでもなく。

ある日散歩をしていたキツネは、ふと空を見上げた。
すると、とても高いところに、
それは、それは、おいしそうな葡萄がなっていました。

「なんておいしそうな葡萄なんだ。
 一体どんな味がするのだろう??
 どんな香りがするのかな~??」
キツネはその葡萄を見上げながら、
いろんなことを想像していました。

「食べてみたい」
と、キツネは想いました。

そこで、キツネは壁によじ登ったり、
長い棒を持ってきて、なんとかして
その葡萄をとろうと必死に頑張ってみました。

しかし・・・
葡萄の木はとても高くて、手が届きません。

その時キツネは、
「どうせ、甘そうに見えていたって、
 本当は、ものすごく酸っぱいのかもしれない。
 苦くて食べられないかもしれなし。
 ぼくは、はじめからあんな葡萄なんて、どうでもよかったんだ!
 きっと、誰にも食べられず、カラスにでもつつかれてしまうんだ!」

といって、その場から立ち去ってしまいました。

そういうお話なんですけどね。(笑)

ぼくはこのお話の最後が理解できなかった。

おいしそうな葡萄でもいいじゃないか、ずっと。
手にはいるかはいらないか、どうでもいいじゃないか。
葡萄のせいじゃないし・・・。
手に入るかは入らないかで、その価値は決まらない。

と、その頃のぼくは想っていた。

ぼくは、今、きっと、手の届かない葡萄を見つけてしまったときのキツネなんだと想う。

でも、ぼくは、たとえ手が届かなくても、
葡萄は甘くておいしいと今でも想うのだ。
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# by satsuki_ok | 2004-12-25 18:14 | sensitive plant

捨身

たとえばお気に入りの写真や絵画があるように
人間関係においても
心の琴線に触れるものがあるのだろう。
何度でも会いたくなる、何度も話したくなる、
もっと、もっと知りたくなる。。

ただ違うのは「対象」が「生きている」ということだ。
どんな出会い方にしても、相手はこの地上のどこかで
「生活している」ひとであるということ。

ネットは「相手」が
どんな生活パターンなのか?知ることができない。
綴られた言葉の中でしか、知ることができない。
そして、それすらも本当かどうか定かではない。

それでも、ぼくは信じたい。
ネットの中にも真実があることを。

貴女の今はないHPで綴られていた言葉、
メールで贈ってくれた言葉、
ぼくの心の一番奥深くで
貴女に出会うまで切れていた琴線が
強く弾かれてしまった。

ネットは夢ではない。
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# by satsuki_ok | 2004-12-25 17:55 | sensitive plant

オヤジのつぶやき

自然が好きだ。
シンプルなものが好きだ。
管楽器より、ピアノより、弦楽器が好きだ。
ヘッセとゴッホが好きだ。
武者小路実篤も好きだ。
汗水たらして働くことが好きだ。
そして、そんな人たちこそが日本の原動力だと想っている。
人生はいつも勉強だと想っている。
一人の時間も大切にしたい。
学ぶべきことが多くあるから。

ぼくは写真に一時凝っていたことがある。
カメラをしょって、バイクに乗って
ツーリングに出かけた。
スズランの群生地を教えてくれたお婆さん。
星の降る湖で一人過ごした夜。
けれど、印象的な風景は、ぼくの心の中にしか残せなかった。
あの笑顔、あのスケール・・・。

時々思い出しては、
ぼくの心を癒してくれるもの達・・。

けれど、一番大切にしたい人は・・・・
今どこにいるのかわからない。
あの人が本当は誰だったのかさえ、わからない。
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# by satsuki_ok | 2004-12-25 17:47 | sensitive plant

夏の日のぬけるような青空が
ぼくは嫌いだった。
あの日を思い出してしまうから。
ぼくが心を閉じた日を。

あなたに出会ってから
ぼくは空を見上げることが多くなったよ。
この空は
どこかであなたの命を照らしていると
そう思えるようになったから。

朝露に濡れながら、見上げる空も
額の汗をぬぐいながら見上げる空も
あまりに美しい夕焼けに心奪われるときも
天の川の見えるほどの吸い込まれそうな星空も
雨をたたえて、曇った空にさえ、
ぼくは愛しさを感じるようになった。

ぼくのマリア。
愛しさが加速していく。。。
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# by satsuki_ok | 2004-12-25 17:30 | sensitive plant

沈黙のマリア

あなたに見てもらえるあてもなく
ぼくはただ思いを書き連ねてしまう。

貴女の心が欲しかった。
ぼくはあなたの言葉が欲しかった。
心のない体なら、何の意味もない。

ぼくは、ぼくのこの腕の中で貴女を見つめたかった。
耳元で「あいしてるよ」とささやきながら、
あなたの吐息をききながら、
ふるえる指先で、感じ、見つめたかった。

だからぼくは絶望した。
激しい自己嫌悪にいたたまれなかったんだよ。
マリア・・・
貴女がぼくではなく、誰かの胸の中にいることを。

それで気がついたんだ。
ぼくが本当に望んだものを・・・。

マリア。。。。
ぼくの心をつれていって欲しかった。
貴女への想いは、まだこの胸の中で熱い。。。
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# by satsuki_ok | 2004-12-25 17:27 | sensitive plant