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とある列車の運転手

とある列車の運転手の言葉
「乗客のみなさんの生活のリズムを、なるべく崩すことのないように心がけています。」
彼は若干20代の田舎の運転手である。最年少の運転手だった。
彼は毎朝午前二時から起きだして、ひととおり自分の乗る列車の点検をし、
笑顔で毎朝、乗客を出迎える。
彼が運転しはじめてから、一度の事故も遅刻もない。
乗客は皆安心して乗り、一日を無事にこなしてくる。
彼は幼い頃から、列車の運転手に憧れていた。
その頃から変わらないテンションを保ったまま、彼は大人になったのだろう。

「責任感」という一言では済ませられない。
彼の中で脈々とあたたかな想いが流れているからこそ、その行為が生まれている。

昨今、自分も含めて、仕事に対する想いが、
お金に換算されすぎている気がしてならない。
「合理化」の一言で片づけてはいけないモノがあると自戒を含めてそう思う。

彼の言う「生活のリズム」
それはごく当たり前の日常が、ごくあたりまえのように過ぎていく時間の連続。
それを断ち切る権利は誰にもない。
それを彼は身をもって知っているのだろう。

毎日があたりまえのように過ぎていること、
それ自体が多くの人の支えに寄っていることを、忘れがちなものだな。
目の前に起こっている事だけがすべてではない。
感謝するこころを失ってはいけない。。。

そんなことを想った話だった。
by satsuki_ok | 2006-01-21 22:52 | ジジのひとりごと